仕事でも、プライベートでも、相手と関係を構築したいと思う場面はたくさんありますよね。
そんな時どうしていますか?
とにかく笑顔でいてみたり、恐る恐るやってみたり、色々試しているのではないでしょうか。
誰かと良い関係を作ろうとしているということは、少なくとも相手を警戒させないようにしなくてはいけません。
警戒して心を閉ざされたら、関係は築けないからです。
そこで今回は、相手を警戒させないためのテクニック・ポイントをご紹介します。
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆
相手に「敵意はない」ということをわかってもらおう
人間も当然動物です。
そして動物の一番の大きな仕事は、種の保存です。
そのため、動物は身の危険を感じると、身を守ることを最優先にしてしまいます。
人間を含めた動物が身を守るためにすることは、「戦う」か「逃げる」かです。
戦おうとしているか逃げようとしている人とは、関係なんか作れませんよね。
なので、関係を作ろうと思ったら、「戦う必要も逃げる必要もありませんよ」と思ってもらう、つまり、敵意や警戒心を感じさせないようにしなければなりません。
敵意・警戒心を感じさせないテクニック
①目線を低くする
動物の喧嘩でも、ガオーって自分を大きく見せようとしますよね。
目線が自分より上ということは、相手の方が大きいということになり、それは恐怖や警戒につながりますので、相手を見下ろすのではなく、自分が下がって目線を下にしておくことが大切です。
②手を引っ込める
対局がファイティングポーズですね。
すぐパッとパンチを繰り出せる状態。
パンチを警戒しながらでは関係は作れません。
急に手が出てくることはないということを分かってもらえるような手のしまい方をしておきましょう。
③落ち着いた口調で
大きな声や威圧的な言動は当然相手の警戒心を高めます。
落ち着いた、冷静な、肝の座った言動をつねに意識できるとよいでしょう。
安心・信頼はやっぱり関係作りの第一歩☆
いかがでしたか?
参考にした『瞬間説得』には、アメリカの貧困地域の職業安定所でもトラブルにならなかった職員のエピソードが紹介されています。
貧困地域の職業安定所‥
やっかみの対象になりそうですよね。
その職員は、話をするときには椅子を相手より低くし、手を自分の太ももの間にはさんで、大切な場面では相手の目を見て冷静に話をしたそうです。
この程度のちょっとした工夫でも、相手に与える印象は大きく異なります。
仕事でもプライベートでも、周囲に脅威を与えない安心な存在になってください♪