おやつ、テレビ、ゲーム‥
お子さんが「もっと、もっと」と騒いで困る場面はたくさんありますよね。
ただ「ダメです」「いけません」と伝えるだけでは、子どもはなかなか引き下がってくれません。
しかし、ちょっと事前に準備するだけで、このような状況を解決できる心理テクニックがあります♪
キーワードは、『小出し』です♪
この記事を動画にしたものもあります♪
内容を簡略化し、音声のみでもご理解いただけるようにしたつもりです☆
「何かをしながら」という方は、ぜひご視聴下さい!
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆
小出しにすることで、意外性とお得感を演出☆
ヒントは、モンマス大学の心理学者デイヴィッド・ストローメッツらによるレストランで行われた実験にありました。
アメリカのレストランで、スイーツの提供の仕方でチップの額が変わるかを調査した実験があります。
この実験では、スイーツが3つの方法で提供されました。
①はスイーツ1つ。
②はスイーツ2つ。
③は1つスイーツを出した後で、戻ってきてもう1つもらえるというものです。
結果は、②と③はどちらもスイーツを2つもらえていますが、③の提供の仕方が最も多くのチップをもらえました。
これは「追加でもう一個もらえた」というポジティブな意外性、お得感があったからでしょう。
②は基本2つもらえるという形になりますが、③は基本1つで、サービスでもう1つもらえるという形になります。
つまり、最終的に与える量が同じでも、基本・ベースを少なく・小さくすると、相手はより満足感を得やすくなるということです。
最初に与える量を少なくして、お子さんの「もっともっと」を防ごう♪
この実験結果は、お子さんの対応にも応用可能ですね!
ゲームの時間やおやつの量など、「このくらいは与えてもいいかな」という量を最初から全部提供してしまうと、その量がベースとなり、「もっと欲しい」という主張をお子さんにさせてしまいます。
反対に、最初に提供する量を少なめに設定し、後から追加してあげたように出せば、お子さんに「追加でもらえた」という意外性とお得感を感じてもらうことができ、「もっともっと」という主張はトーンダウンするでしょう♪
この方法の良い所は、「提供するものの量が増えるわけではない」ということです。
おやつ、テレビ、ゲームなど、多く提供して解決ということが望ましくない場面でも有効な方法です☆
まとめ
このテクニックのポイントは、1回目で許容範囲一杯に提供しない、つまり一度に全部提供せず、小出しにするということです。
つまり、提供前の準備が大切だということですね!
とはいえ、もともとあるものを小分けにするだけなので大きな負担にはならないでしょう♪
範囲内で抑えたいような場面があったら、ぜひこの心理テクニックを使ってみてください☆
この記事を動画にしたものもあります♪
内容を簡略化し、音声のみでもご理解いただけるようにしたつもりです☆
「何かをしながら」という方は、ぜひご視聴下さい!