誰かとコミュニケーションをとる時に、相手にメッセージを伝えるためにどんなことに気をつけていますか?
しっかり相手の目を見て?
誠心誠意?
入念なリハーサル?
どれも大切なことですが、ここでお伝えするのは、「声」と「身体言語」です。
この記事は、『心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー、2011)から学んだことの記録です。 著者はドイツでマインド・リーダーとして活躍されている方で、本のタイトルの通り、しぐさや言葉から相手を理解するためのいろいろな方法を紹介してくれています☆ また、相手を理解出来たら対策も取りやすくなるため、子育てや人間関係の中で有用なコミュニケーションのための方法についてのヒントも数多く含まれています♪
メッセージの内容の影響は7%だけ!
メッセージの構成要素の影響力を調べた実験に、カリフォルニア大学のアルバート・メラビアン教授が実施した有名な実験があります。
この実験では、内容(言葉の意味)・声(大きさ、スピード、震える/はっきりなど)・身体言語(表情、身振り、姿勢)などの影響力が調査されました。
結果は、内容そのものから伝わるのはたったの7%で、身体言語が55%、声が38%でした。
どんなに熱く語っても、内容そのものの影響力は7%分しかありません。
反対に言うと、スマホを見ながら褒めた「すごいね」は、身体言語分の55%は伝わっていないということです。
内容と声・身体言語にズレがあると信憑性が下がる
上の例のスマホを見ながら褒められたお子さんは、「褒められた」と喜びを感じることができるでしょうか?
思いませんよね。
どこかの窓口で、受付のスタッフが別の事務仕事をしながらものすごく丁寧に説明をしてくれたら、「丁寧に対応してもらえた」と思うでしょうか?
これも思わないでしょう。
メッセージの内容と声・身体言語が合っていないことを「内的不一致」と言います。
この「内的不一致」という状態になると、説得力や信憑性はガクンと落ちます。
メッセージは伝わりません。
メッセージを伝えるときには、相手の方を向く、目を見る、表情や声のトーンを内容に合わせるといった一手間がとても重要になります。
まとめ
いかがでしたか?
メラビアン教授の実験の結果は、「メラビアンの法則」という名前で心理学の基礎的な教科書にも載っていることがあります。
メッセージを伝えるときには、声と身体言語がとても重要です。
内容と声・身体言語が一致していれば、メッセージは強く伝わります。
反対に内容と声・身体言語にズレがあると、むしろ信憑性を下げる方向に作用します。
声・身体言語をメッセージの内容と合わせるとということを意識し、コミュニケーションをよりスムーズにしましょう!
この記事は、『心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー、2011)から学んだことの記録です。