子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

「子育て・育児や対人関係に使える!」と感じた心理学のテクニックを整理していきます♪

子どもに勉強や練習をたくさんやろうと思わせるテクニック:アンカリング効果

f:id:YUKAHISA:20200705175449j:plain

勉強や習い事の練習…

お子さんに「今日はどのぐらいする?」と聞いて、とても少ない量を言われたり、「このぐらいやったら?」と提案してイラッとされたりしていませんか?

 

そんなお子さんが思わず「たくさんやる」と言ってしまうテクニックがあります☆

 

利用するのは『アンカリング効果です。

 

この記事を動画にしたものもあります♪

内容を簡略化し、音声のみでもご理解いただけるようにしたつもりです☆

「何かをしながら」という方は、ぜひご視聴下さい!


子どもが勉強/運動を「たくさんやる」と思わず言ってしまうテクニック☆

 

f:id:YUKAHISA:20190907224906j:plain

この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆

アンカリング効果

『アンカリング効果』は、「先もしくは同時に出された情報が印象に残って、その後の意思決定や判断に影響を及ぼす傾向」のことです。

f:id:YUKAHISA:20200705175515j:plain

船の錨の「アンカー」が語源で、船をその場に留めるための錨のように、印象を留めるので、このような名前になったそうです。

 

いろいろなお店で、値引き前の値段を修正して現在の値引きした値段を書いてある値札を出していますが、これも「アンカリング効果」を利用しています。

値引き前の値段をあえて出すことで、より値引きされている印象を与えています。

 

他にも、「ジャンボジェット機には燃料が何リットル入るでしょう?」というクイズの実験があります。

この実験は、2パターンの質問を用意し、質問による回答の違いを見ました。

質問は、

『A』:「何リットル入るでしょうか?500リットルより多いでしょうか?少ないでしょうか?では何リットルか見積もってください。」

『B』:「何リットル入るでしょうか?50万リットルより多いでしょうか?少ないでしょうか?では何リットルか見積もってください。」

の2つです。

結果は、『B』の「50万リットル」の質問を挟まれた②の人たちのほうが、多く見積もりました。

f:id:YUKAHISA:20200705175549j:plain

これは、アンカーになった「500リットル」と「50万リットル」の違いによるものと言えます。

『A』の質問をされた人たちは500リットルを、Bの質問をされた人たちは50万リットルを基準に考えたため、『B』の質問をされた人たちの方が多い量を見積もったということです。

f:id:YUKAHISA:20200705175645j:plain

多めの設定で子どもに投げかけてみよう

このテクニックをお子さんに勉強や練習をしてほしいときに応用すると、

「今日はどのくらい勉強/練習する?〇〇ぐらい?」と質問し、このとき〇〇には多めの設定を入れます

f:id:YUKAHISA:20200705175738j:plain

するとお子さんは出された基準に引っ張られて、それより少し少なめの宣言をすることが多いでしょう。

ただ、そもそも出した基準は多めに設定してあるので、それより少し少なく宣言されても、普段と比べれば多くやることになります。

f:id:YUKAHISA:20200705175806j:plain

例えば、普段ドリルを3ページやっているお子さんに、「今日はドリルを何ページやる?6ページぐらい?」と聞いたら、

「そんなにやらないよ。うーん、4ページぐらい?」と言ってくれるかもしれません♬

 

この時、「えぇ、無理!」とやる気をなくさせるような高い設定にならないことだけ、注意してください。

f:id:YUKAHISA:20200705175840j:plain

こうして、ただ「どのくらいやる?」と聞いたときや「たまには〇〇ぐらいやったら?」のようなストレートな指示をしたときには得られない結果が得られるでしょう♬

 

まとめ

アンカリング効果によって、ものすごくたくさん勉強や練習をするようになるわけではありません。

ただ、こちらがすることは、基準を変えるための提案だけなので、コスパの非常に良いテクニックだと思います。

f:id:YUKAHISA:20200705175935j:plain

また、お子さんからしたら、結果的に自分で宣言していることになるので「言っちゃったし、まぁやるか。」となりやすいです。

f:id:YUKAHISA:20200705180011j:plain

さらに、指示・命令の型ではなく、本人の自主性を尊重した質問の型になっているということもポイントです。

f:id:YUKAHISA:20200705180041j:plain

アンカリング効果には、お子さんのやる気をなくすような高すぎる設定さえしなければ、デメリットはありません。

 

ちなみに、アンカリング効果は、この記事で説明したことと反対のことをやれば、お子さんにたくさんやって欲しくない時にも利用可能です☆

おやつの量や、ゲームの時間などを少なく提案するようなやり方です♪

 

これから何かを提案するときには、アンカリング効果を組み込むことで、ただやるように促す以上の効果を生み出してください!

f:id:YUKAHISA:20200705180127j:plain

この記事を動画にしたものもあります♪

内容を簡略化し、音声のみでもご理解いただけるようにしたつもりです☆

「何かをしながら」という方は、ぜひご視聴下さい!


子どもが勉強/運動を「たくさんやる」と思わず言ってしまうテクニック☆

 

この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。

このブログでは、育児や対人関係で利用可能な心理学的な理論に基づくテクニックをご紹介しています。
ここでご紹介しているテクニックに大きく影響しているのは、その相手との関係性です。
どんな有効なテクニックでも、相手との信頼関係・良好な関係がなくては成り立ちません。
ここでご紹介しているテクニックは、ただ相手を「操作する」・「操る」ためのものではありません。
相手との信頼関係に基づいた上で、その関係をより良好に・スムーズにするための一工夫のための方法としてご利用いただけたら幸いです。