子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

「子育て・育児や対人関係に使える!」と感じた心理学のテクニックを整理していきます♪

子どものやる気が出る条件を揃えるための質問テクニック☆

宿題、テスト勉強、部屋の片づけ…
お子さんがやった方が良いことをしない時、どのように対応されていますか?

声をかけることで、返ってやる気をなくさせたり、イライラさせたりすることもありませんか? 

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人がやる気を出すためには、いくつかの条件が揃う必要があります☆

今回は、お子さんに質問していくことでやる気の出る条件を揃えていくテクニックをご紹介します♪

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この記事は、『実践!PEP TALK』(浦上大輔、2019)から学んだことの記録です。
「ペップトーク」はスポーツ映画などでよく見る、監督やコーチが選手を激励するスピーチのことです。
著者はペップトークの日本での普及に非常に尽力されている方で、この本には、様々な場面で使えるペップトークの作り方や、日々のコミュニケーションで使えるペップトークの基本スタンスがとても分かりやすく書かれています。
先生、監督、コーチ、親…誰かを指導することがある全ての人に読んでいただきたい本です!

3つのポイントを具体的にしよう!

人がやる気を出すことが出来る状態は、ズバリ、「できそうだし、できたら良いことがありそうだとはっきりイメージできたとき」です。

当然といえば当然ですよね。
「できそうだし、できたら良いことがありそうだとはっきりイメージできたとき」なら、「じゃあやってみようかな」と思えます♪

そして、そのために具体的にしなくてはいけないポイントが3つあります。
それは、『ビジョン・リソース・プロセス』です☆

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『ビジョン』は、成功している状態のイメージのことを指します。
成功している状態をありありとイメージするということです。
大切なことは、できるできないは一旦置いておいて、できたと仮定して100点満点の状態を描ききることです。
ビジョンによって、「そうなったらいいなぁ」というやる気の素を高めます。

続いて『リソース』は、手持ちの資源のことを指します。
目標達成に役立つことや、すでにできていることなど、具体的な現状をしっかり把握します。
リソースによって、「やるための材料は揃ってるじゃん」「もうできてる部分もあるじゃん」
という気持ちになり、取り掛かりやすくさせます。

最後の『プロセス』は、目標を達成する過程のことを指します。
どのように目標を達成していくかを、細かく、具体的に描くことが大切です。
このときのコツは、目標を細切れにするということです。
1つの大きなプロセスを小分けにすることを「スモールステップ」と言いますが、スモールステップにすることで、1つ1つこなしていった先には目標達成があるということをイメージしやすくなり、できると捉えることができるようになります。
たとえば、パンを焼くは、パンを袋からだし、トースターに入れ、レバーをひねり、2・3分待つというようにスモールステップに分けることができます。
達成した状態をイメージでき、すでにできている部分もあると思うことができていれば、やり方が具体的になれば「やろう」と思えます。

このように、達成できている状態(ビジョン)と、すでにできている部分(リソース)と、達成するための方法(プロセス)をはっきりイメージできれば、「できそうだし、できたら良いことがありそうだ」とはっきりイメージでき、やる気につながります☆

3つのポイントを質問で具体的にしよう。

具体的にすべきポイントが網羅できたら、具体的になるように働きかけていきましょう!

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でもその前に、やる気に繋がらない働きかけの例を紹介します。
・なぜ今までやらなかった?
・なぜ今やってない?
・このままだとどうなる?
どうですか?
こう言われた子どもは、不貞腐れるか、逆ギレするか、よくても嫌々始めるかではないでしょうか。

これらの働きかけには、共通点があります。
それは、どれも焦点がマイナス面ということです。
順に、マイナスの過去、マイナスの現在、マイナスの未来に焦点が当たっています。
言っている側は、マイナス面を突きつけて煽ってやらせるつもりなのでしょうが、これでは自発的なやる気は生まれません。

「このままでは受かる大学なんてないよ!」と言われて、「大変!一生懸命勉強しなきゃ!」となる子がどれくらいいるでしょうか?
ほとんどの子は「うるせぇよ。」ぐらいにしか思いませんよね。

そして、ここまでの悪い例の反対をすれば良いわけなので、お子さんのやる気につながる望ましい働きかけのポイントは、プラスの面に焦点を当てるということです。

例はこんな感じでです。
・本当はどうなればいい?
・そうなったらどんな気持ち?
・すでにできていることは?
・何から始める?

これらはプラス面に焦点が当たっています。
順に、ビジョン、プラスの感情、リソース、プロセスに焦点が当たっています。
このように働きかけてもらえたら、「確かにそうした方が良さそうだな」とイメージでき、「できそうだ」という自信とともに行動に移すことができるでしょう!

まとめ

いかがでしたか?

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マイナス面に焦点が当たった小言のような働きかけを、プラス面に焦点が当たるような働きかけに変えると、働きかけられたお子さんのやる気は見違えるように上がるでしょう♪

ぜひ、お子さんが楽しみになるような未来を想像することと、そのための具体的な過程をイメージすることを手伝ってあげてください☆

この記事は、『実践!PEP TALK』(浦上大輔、2019)から学んだことの記録です。

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