親しい人が落ち込んだり悩んだりしているとき、あなたはどうしていますか?
「そんなことないよ」とフォローするつもりで言って、「でも‥」と反論されたりしていませんか?
それとも、黙って話を聞いてあげていますか?
じっくり話を聞いて受け止めてあげることができれば、相手がスッキリしてくれることもあるでしょう。
それも素晴らしい対応ですが、ある質問のテクニックを使うと、相手に前向きな気づきを与えてあげることができます。
そのテクニックが、『サバイバル・クエスチョン』です☆
作者の水希さんは、昼はカウンセラー、夜は銀座のホステスという異例な2足のわらじの方で、ホステスを始めた後でカウンセリングを学び、その後カウンセリングのクリニックも開いたのだそうです!
とても優しくわかりやすい文章で、より良いコミュニケーションのための様々な方法が説明されています。
ホステスだけでなく、コミュニケーションに苦手意識のある全ての人におススメできる本です♪
「やったこと・やれたこと」を質問し、前向きな気づきを提供しよう
『サバイバル・クエスチョン』は、「ソリューション・フォーカスト・アプローチ」というカウンセリング手法で用いられる技法で、危機的状況に対処するためにこれまでどんなことをしてきたのかを質問していきます。
どうやってサバイバルしてきたかをクエスチョンするということですね♪
危機的状況をねぎらいながら、「どうやって、今までこの苦しい状況を乗り切ってかたのか」を質問します。
具体的には、
「(解決する・乗り越えるために)どんなことをやってみましたか?」や、
「どうやって、これ以上悪くならないようにしているのですか?」といった質問をします。
人は、質問されると答えようとしてしまいます。
結果、答えを考えているうちに新しい気づきを得ることができます。
『サバイバル・クエスチョン』では「どんなことをやったか・しているか」を問われているので、答えは必ず「やったこと・やれたこと」という前向きなものになります。
それまで何もできていないと思っていた質問された側は、できていたこと・やれていたことに気づくことができ、前向きな気持ちを持つことに繋がります。
まとめ
いかがでしたか?
親しい人が落ち込んだり悩んだりしていたら、なんとか力になりたいと思うと思いますが、いっぱいいっぱいで硬く思い込んでいる人には、説得は通用しません。
通用しないどころか、相手に「わかってもらえない」と感じさせてしまうかもしれません。
そんなときは、質問して自分で気づいてもらえるようにアプローチの方法を変えてみてください。
『サバイバル・クエスチョン』を使って、前向きな気持ちを取り戻してもらいましょう!
この記事は、『銀座No.1ホステスの心をつかむ話し方』(水希、2009)から学んだことの記録です。