「勉強しなさい!」
「片付けなさい!」
「もう寝なさい!」
お子さんは、従ってくれますか?
このような言い方をしても、「嫌だ!」と拒否されるか、「はーい」と適当な返事で流されるかの、どちらかではないでしょうか?
そんなとき、大人側の本当にちょっとした工夫で、お子さんが指示に従ってくれる確率が上がります♪
そのポイントは、「指示しない」ということです☆
この記事を動画にしたものもあります♪
内容を簡略化し、音声のみでもご理解いただけるようにしたつもりです☆
「何かをしながら」という方は、ぜひご視聴下さい!
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆
指示・命令を質問に変えてみる
これまでお子さんにしていた「指示・命令」を、「質問して回答させる」という形に変えてみてください。
冒頭の例だと、
「勉強しなさい!」
⇒「何時から勉強始める?」
「片付けなさい!」
⇒「片付けてくれない?」
「もう寝なさい!」
⇒「9時になったらどうするんだっけ?」
といった感じです。
そしてお子さんから、「回答」や「Yes」という返事をもらいます。
これだけの違いで、お子さんの反応は大きく変わります♪
質問に変えると、何が違う?
参考にした『瞬間説得』には、シカゴのレストランの例が載っています。
そのレストランは、他の多くのレストランと同様に「連絡なしの予約のキャンセル」に悩まされていました。
そこでこのレストランでは、予約の電話の最後に、「ご予定が変わりましたらお電話をください。」という指示を、「どうしても予定が変わるようでしたら、お電話いただけますでしょうか?」と質問して相手の返事を待つという対応に変えました。
そうしたところ、連絡なしのキャンセルは30%から10%に減少したそうです。
このことには、相手が質問に「YES」と答えることで、契約・約束がしっかり結ばれるということの影響があると考えられます。
それにより、「YES」と答えた側には「約束は守らなくては」「自分で決めたことだから」「約束を破る人ということになってしまう」といった考えが浮かぶでしょう。
一方的に出された指示に対しての返事である「YES」と、お伺いを立てられたときの回答である「YES」とでは、生じる責任が違うということですね。
また、「指示・命令」を質問の形に変えると、やり取りの型も「一方通行」から「双方向」に変わります。
一方的な「指示・命令」では、反抗したい気持ちも出やすくなります。
しかしそれを「質問」に変えて双方向という形になれば、質問に対する答えは、お子さんが発信した意見となり、そこにお子さんの自発性も生まれます。
「指示・命令」を「質問」に変えることには、お子さんの「やらされている感」を軽減させ、お子さんの自発的な行動という形になるという効果もあるということです☆
まとめ
今回は、お子さんが自発的に動いてくれる確率を上げる声掛けのテクニックをご紹介しました。
そして、その方法は、「指示・命令」を、「質問して答えをもらう」という形に変えるというものでした。
「質問して答えをもらう」という形にすることで、約束がしっかり結ばれ、お子さんに責任や自発性が生まれます。
今まで指示を出していた場面を質問に変えて、どんどん自発的に動いてもらいましょう☆
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内容を簡略化し、音声のみでもご理解いただけるようにしたつもりです☆
「何かをしながら」という方は、ぜひご視聴下さい!
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆