子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

「子育て・育児や対人関係に使える!」と感じた心理学のテクニックをご紹介します♪

ネガティブな状況をポジティブに捉え直すことができる魔法の言葉

 

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嫌な状況や大変な状況はいつでも起こり得ます。

そんなとき、そのままネガティブに捉えてしまうと、気は重くなり上手くいくものも上手くいかなくなってしまいますよね。

 

反対に、一見ネガティブな出来事でもポジティブに捉えることができれば、前向きに取り組むこともできるでしょう。

 

ここでは、ネガティブに捉えたくなったときにその状況をポジティブに捉え直すためのテクニックをご紹介します。

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この記事は、『実践!PEP TALK』(浦上大輔、2019)から学んだことの記録です。 
「ペップトーク」はスポーツ映画などでよく見る、監督やコーチが選手を激励するスピーチのことです。
著者はペップトークの日本での普及に非常に尽力されている方で、この本には、様々な場面で使えるペップトークの作り方や、日々のコミュニケーションで使えるペップトークの基本スタンスがとても分かりやすく書かれています。
先生、監督、コーチ、親…誰かを指導することがある全ての人に読んでいただきたい本です!

ネガティブに捉えているときは「なんで・どうして思考」が働いている

例を出して考えてみましょう。

・交通事故で入院した→ついてないな

・クレームの電話だ→めんどくさいな

 

このようなことが起こったら、そう思ってしまっても無理はないですよね。

 

このとき、起こった状況によって「嫌だな」「めんどくさいな」という感情が生まれるわけですが、状況と感情の間に「なんで・どうして思考」が働いています。

 

・交通事故で入院した→(なんで・どうして)→ついてないな

・クレームの電話だ→(なんで・どうして)→めんどくさいな

という感じです。

 

「なんで・どうして」と言っているということは、納得できていないので、その後に続く言葉もやっぱりネガティブなものになってしまいます。

魔法の言葉:ありがとう・それは良かった

例のような良くないことが起こっても、「ありがとう・それは良かった」と言ってみます。

 

「良くないことが起こったのに、なんで」と思った方は「なんで・どうして思考」になっているので、その後にポジティブな捉え方は続きません。

 

とりあえず、「ありがとう・それは良かった」と言ってみましょう。

この言葉が発想を変えて捉え直すためのスイッチになります。

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「ありがとう・それは良かった」と言ってみれば、その後に続く言葉を考えるときにはポジティブな言葉を探すように準備が整っています。

 

例えばこんな感じです。

・交通事故で入院した→(ありがとう・それは良かった)→本を読む時間ができた

・クレームの電話だ→(ありがとう・それは良かった)→サービス改善のチャンス!

という感じです。

 

状況と感情の間に入り込んでくるつぶやきを強引に変えたことで、その後の感情を変化させることができました☆

ユーモアでポジティブに変換♪

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ポジティブに捉え直すことができれば、その状況に対する取り組み方も変わってきます。

そして良い循環が生まれることもあるかもしれません☆

ただしこの変換は、「ありがとう・それは良かった」の後は自分で思いつかなければならないので、トレーニング的なこともある程度必要です。

とはいえ、トレーニングといっても難しかったり苦しかったりするものではなく、ゲームのように色々な表現を「ありがとう・それは良かった」で繋げてポジティブな表現を思いつくことを繰り返すだけです。

 

この変換が習慣になれば、どんな状況でも前向きに捉えて取り組むことができるでしょう☆

この記事は、『実践!PEP TALK』(浦上大輔、2019)から学んだことの記録です。

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