サッカー、野球、バスケ、リレー‥
チームスポーツには、個人では出せない力が発揮されることはよくありますよね。
「スター選手はいないけど、チームの総合力で」みたいなお話もよく聞きます。
では、このチームの団結力はどのように生まれるのでしょうか?
団結力のあるチームと、ないチームでは何が違うのでしょうか?
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆
ポイントは同調性と儀式
とてつもない団結力があるものとして挙げられるのは、カルト集団と軍隊ではないでしょうか。
スタンフォード大学の心理学者スコット・ウィルターマスとチップ・ヒースは、カルト集団と軍隊の共通点として、メンバーが何かを揃ってする機会の多さを指摘しています。
軍隊の行進や訓練は一糸乱れずと言えるほど揃っていますよね。
カルト集団には、信者が揃ってする儀式が多くあります。
そして、メンバーが何かを揃ってする集団の方が、そうでない集団より団結力があり、互いに協力し合う傾向がありました。
揃ってする儀式で団結力アップを!
みんなで揃ってする儀式、チームスポーツの中には、多く取り入れられていますよね。
揃ってアップをしたり、円陣を組んだり。
もし、まだ儀式を入れられる余地があるなら、積極的に取り入れてみるとよいでしょう。
そしてこれは、クラスや職場でも有効な理論です。
みんなで一斉にやる活動を意図的に取り入れることで、今より団結力を高めることができるかもしれません♪
この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。