お子さんが失敗をしたとき、小言を言いたくもなりますよね。
小言を言えば、親の気持ちは少しは晴れるかもしれません。
ですがお子さんはどうでしょうか?
お子さんの良い変化を妨げてしまう、望ましくない言葉かけがあります。
著者はドイツでマインド・リーダーとして活躍されている方で、本のタイトルの通り、しぐさや言葉から相手を理解するためのいろいろな方法を紹介してくれています☆
また、相手を理解出来たら対策も取りやすくなるため、子育てや人間関係の中で有用なコミュニケーションのための方法についてのヒントも数多く含まれています♪
一括りにした全否定で、子どもの気持ちは大幅ダウン
同じような失敗を繰り返されたとき、
「いつも(否定)」・「また(否定)」という声かけをしていませんか?
「いつも書き取りの字が汚い」
「いつも使ったら出しっぱなし」
「また宿題を忘れた」
「また服を汚した」
使いがちではないですか?
思わず言いたくなってしまいますよね。
否定的なことを「いつも」「また」で括られると、相手は不快になりやすいです。
言われて、「確かに、いつもそうだな・・・。」と反省するということにはなりにくいです。
「いつもじゃないし!」と逆切れされたり、開き直られたりしやすいでしょう。
これでは、状況を改善する方向には動きません。
目の前の具体的なことだけ話す
このような場面で、お子さんに変わってもらうためにはどのような声かけをしたらよいでしょうか?
このような時には、全てをひっくるめたような言い方をするのではなく、「目の前の具体的なことについてだけ話す」ようにします。
そうすることで、お子さんも1つ1つの出来事に取り組むことができるでしょう。
「このことで私はとても嫌な気もちになった。これからは…」
「今回はうまくいかなかったね。次は…」といった感じです。
このような伝え方に変えるだけで、「あなたの全てを否定しているわけではない」というメッセージを伝えることができます。
まとめ
いかがでしたか?
否定的なことを「いつも」「また」で括られると、お子さんは不快な気持ちになりやすいです。
ここで「目の前の具体的なことについてだけ話す」ということができれば、お子さんの人格を尊重し、状況を改善するための変化を促すことができるでしょう☆
この記事は、『心を上手に透視する方法』(トルステン・ハーフェナー、2011)から学んだことの記録です。