子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

「子育て・育児や対人関係に使える!」と感じた心理学のテクニックを整理していきます♪

子どもの能力を無意識のレベルで引き出すテクニック:固定観念を覆そう!

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テスト、運動会、発表会‥
様々な場面で、お子さんに対して「持てる力を全て発揮してくれたらなぁ」と感じてしまう場面は多いと思います。

本番に強い/弱いといったことには色々な原因があると思いますが、どうすることもできないものでもありません。
無意識のレベルでお子さんの能力を引き出すテクニックもあります。

キーワードは「固定観念」です。

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この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆

固定観念の中身がパフォーマンスに影響する

なぜ実力を発揮できなかったのでしょうか?
それには、お子さんの様々な心の動きも一因となっているでしょう。

「この前の模試の結果が悪かったからなぁ。」
「◯◯君には勝てないよなぁ。」
「昨日の練習でもここで失敗したっけ。」
など、このようなネガティブな思い込み・固定観念が身体に影響して、実際にネガティブな結果を招いてしまいます。

参照した『瞬間説得』に、ハーヴァード大学のマーガレット・シーによる、固定観念の影響を調べた実験が紹介されています。


この実験は、アジア系女性に2つの状況で算数の課題を課すものでした。
1つ目は、参加者であるアジア系女性は、テスト前に自分が「女」であることを意識するよう操作をされました。
そうすると、男性よりもテストの成績は悪くなりました。
この結果は、「女は男より理数系が苦手」という固定観念の影響を受けていると言えます。
次に2つ目は、「アジア系」であることを意識するよう操作されました。
そうするとテストの成績は男性よりも良い成績でした。
この結果は、「アジア人は他民族より数学が得意」という固定観念の影響を受けていると言えます。

当然ですが、参加者のアジア系女性たちは急に算数の能力が上がったわけではありません。
変わったのは、自分に対しての認識に基づく固定観念だけです。
それでも、成績は変わります。
自分に対しての認識に基づく固定観念が、「できる気がする」とも、「どうせやっても‥」とも思わせるということです。

自分はすごい子だと思わせてあげよう☆

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自分を捉える時に「私は女だ」と捉えると算数の成績が下がり、同じ人なのに「私はアジア人だ」と捉えると成績が上がる。

これは、ちょっと難しい言葉を使うと、

「内在的自己認識の一構成要素を別の構成要素へ転換させることで、その気にさせた。」

 ということです。
たくさんある「自分とは?」の答えの中から、「できる・やれる」と思わせることができるものに意識を向けさせたということですね。

これは、育児や日々の生活の中でも応用できそうですよね。
つまり、「できそうだ」と思わせる固定観念に繋がるような自己認識ができるような情報を探して提供するということです。

例えば、マラソン大会の前に「お母さんも子どもの頃はマラソンだけは早かった。」と伝えれば、「マラソンが早かった親の子」という自己認識が養われるかもしれません。

「牡羊座は今日の占い1位だったよ!」なんていうのも、「今日の自分はツイている」という自己認識を養うことに役立つかもしれません。

どんな事を伝えてあげればいいのかを探す時には、「君ならできる!なぜなら、◯◯◯」の◯に入る理由を探すとやりやすいです。

マラソンの例なら「なぜなら、親の私もマラソンが得意だったから」となります。

こうして見つけたポジティブな固定観念の素を、自信たっぷりに堂々と伝えてあげましょう!

それは、論理的に理解させるという方法ではなく、脳に直接自信を注入するような効果が期待できるでしょう☆

これも、ポジティブな面に目を向ける、褒めて育てることが望ましい理由の1つですね!

この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。

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どんな有効なテクニックでも、相手との信頼関係・良好な関係がなくては成り立ちません。
ここでご紹介しているテクニックは、ただ相手を「操作する」・「操る」ためのものではありません。
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