子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

「子育て・育児や対人関係に使える!」と感じた心理学のテクニックをご紹介します♪

子どもが指示を忘れない確率を上げるテクニック:リズムをつけよう♪

言っても言っても忘れちゃう。

毎日毎日言ってるのに。

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子どもは目の前の楽しいことに夢中ですからね♪

そんな時、子どもが指示を忘れないようにするためのテクニックがあります。

これを使えば、少なくともお子さんが指示を覚えている確率は上がるでしょう☆

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この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆

シンプルであることは最大の武器!

まずは、指示を出すということ全般に使える大前提からご説明します。

それは、「内容が適切である必要はあるが、伝え方の影響が非常に大きい」ということです。

同じ商品を、同じマニュアルに則って売っても、セールスマンによって成績に差がでます。

伝え方によって、影響は大きく変わるということです。

では、どのような伝え方が良いのでしょうか?
その一つのポイントが「単純性」です。

文字通り、単純・シンプルであった方が良いということです。

では、なぜシンプルな方がいいのでしょうか?
それは、脳が極めて省エネ志向だからです。

脳は、その瞬間瞬間で莫大な量の情報を手に入れます。
1つ1つを丁寧に見ていくなんて到底出来ません。
そのため、ちょっとでも効率の良いモノが好まれます。

シンプルに、単純に、上手くまとまっているものであれば、そのまま吸収してもらえます♪

シンプルに印象づけるテクニック:韻!

省エネ志向の脳を動かすには、単純性が大切ということでしたね。

そのために効果的な方法は、『韻』です。

ラップでよく使われる同じ音を重ねていくことですね。

韻については、テキサス大学のマシュー・マグローンとジェシカ・トゥファイバクシュによる格言の実験があります。
この実験では、韻を踏んでいる格言を、韻を踏まない形に修正して、真実味がどう変わるかを調べました。
例えば、「用心と節度(メジャー)が富(トレジャー)をもたらす」を「用心と節度(メジャー)があなたを金持ち(リッチ)にする」に変えたりしました。
結果はやはり、韻を踏んだ格言の方が、真実味があると捉えられました。
これは、韻を踏むことでまとめて情報が入力される、言い換えれば情報を小分けにする必要がないので、スムーズに素早く意味を吸収できることによると考えられています。

ザックリまとめると、韻を踏んだ方が、踏まない時より印象に残りやすいということですね!

子育てにも韻やリズムの活用を!

韻は、学校などでもよく取り入れられていますよね。

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防災訓練のときなどに、「押さない 走らない 喋らない」なんて言わされなかったでしょうか?
これも、ダラダラ説明されるよりよっぽど頭に残りますよね。
忘れたときにも、「ない‥ない‥」と探すことができるので、思い出す確率も上がるでしょう。

また、韻の他にも、その文化に特有のリズムというのも印象に残すための小ワザとして使えます

日本だと、五七五や五七五七七、三三七拍子などは、よく使われていますよね。

私の学校の通学路の看板に「まぁいいや 思う心が 事故のもと」という五七五の標語が書かれていました。
未だに覚えてますもんね!
これ五七五じゃなかったら絶対忘れてます!

リズミカルな子育てを♪

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ここまで、韻やリズムということでご紹介しましたが、特にリズムは文化に特有である必要は必ずしもありません。
とにかくリズミカルになっていれば、印象に残る率はグッと上がります☆

我が家では、大人が〈学校から帰ってきたら?〉と尋ねると、子どもたちは「手洗い!うがい!ハンカチ!ティッシュ!」とリズミカルに答えてくれます♪
このリズムによって、洗濯物がティッシュまみれになるという悲劇はなくなりました!

みなさんのご家庭でも、ぜひノリノリな子育てを!

この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。

このブログでは、育児や対人関係で利用可能な心理学的な理論に基づくテクニックをご紹介しています。
ここでご紹介しているテクニックに大きく影響しているのは、その相手との関係性です。
どんな有効なテクニックでも、相手との信頼関係・良好な関係がなくては成り立ちません。
ここでご紹介しているテクニックは、ただ相手を「操作する」・「操る」ためのものではありません。
相手との信頼関係に基づいた上で、その関係をより良好に・スムーズにするための一工夫のための方法としてご利用いただけたら幸いです。