子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

「子育て・育児や対人関係に使える!」と感じた心理学のテクニックを整理していきます♪

後ろめたいことや、本当はやらない方がいいことを行動に移してしまうメカニズム:正当化

ダイエット、禁煙・・・

しようとしてるのに、つい甘えてしまうことってありませんか?

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やろうとしているのにやれない、やめようとしているのにやめられない。

そんな時には、共通する心の動きがあります。

 

それが、『正当化』です。

人の行動は、『欲求』から始まる

 人間は考える力を非常に発達させた生物です。

そして、「よく考えて行動しなさい」と幼いころから教えられます。

 

しかし、自分が何か行動する時のことを、良く思い出して下さい。

何か行動する時、考えることから始まっているでしょうか?

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例えば「水を飲む」という行動をする時、「人間の体の約60%は水分でできているから・・・」と考えることから始まっているでしょうか?

きっと違うと思います。

そうではなくて、「のどが渇いた」から、「水が飲みたい」から、水を飲むのではないでしょうか。

つまり、「のどが渇いた」という欲求が出た後で、「水分を摂った方がいいだろう」と考え、「水を飲む」という行動をすることになります。

 

もう少し複雑な「〇〇を買う」という行動ではどうでしょうか?

買った方がいい理由や、買うことのメリット・デメリットなどをたくさん考えて行動しているように思えますが、その考えの前に単純に「欲しい」という欲求がありませんか?

「欲しい」という欲求の後で、買った方がいい理由をあれこれ考えて自分自身を納得させ、「買う」という行動に移しているのではないでしょうか?

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このように、人間はよく考えて行動しているように見えますが、真実は『欲求が生まれ、欲求を満たすことが正しいという理由をつけることで、行動に移している』と言えます。

 

そしてこの、「自分の行動を正しいことのように見せること」を『正当化』と言います。

 

次の図のように、欲求は『正当化』によって後押しされ、行動に繋がります。

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後ろめたいことや、本当はやらない方がいいことを行動に移してしまうメカニズム

そして、後ろめたいことや、本当はやらない方がいいことを行動に移してしまう時にも、この『行動は欲求が正当化されることで後押しされる』ということが起こっています。

 

ダイエットしているのに食べてしまう

 冷蔵庫を開けた時や、コンビニに寄ったとき、ダイエットしていても思わず食べてしまったりしますよね?

 

そんな時、自分になんて言い聞かせていますか?

どんな『正当化』を使っていますか?

 

例えばこんな感じです。

 

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テスト前なのに漫画を読んでしまう

 自宅でテスト勉強を始めたのに、「勉強している時間より漫画を読んでいる時間の方が長かった」なんてことはなかったですか?

 

そんな時にも『正当化』が働いてます。

 

例えばこんな感じです。

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『正当化』は悪魔のささやき

 2つの例を見ると、『正当化』の内容というのは、甘い誘惑のようなものになっていると思います。

 

つまり『正当化』は、「ベタなアニメの天使と悪魔が出てくる回想シーンの悪魔側のセリフのようなもの」と捉えると分かりやすいかもしれません。

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 悪魔は楽な方に、楽しい方に自分を導きます。

しかしそれが、長期的に見た時に良い方向かと言ったら、そうではないことが多いでしょう。

 

自分がどんな『正当化』を使っているかを把握する時にも、天使と悪魔の図を思い浮かべるとやりやすいと思います。

 

「やろうとしているのにやれない」、「やめようとしているのにやめられない」という行動について考えるときには、天使と悪魔の図で考えるのも良いでしょう。

 

『正当化』を修正するためには

 どうしても出てきてしまう心の甘え・・・。

この『正当化』はどう修正していけば良いのでしょうか?

 

『正当化』を意識する・自覚することが最も大切

 最も大切なことは、この『正当化』という考え方をしっかりと理解するということです。

 

これまで無意識に近い形で自然に起きていた『正当化』を意識できるようになることで、正当化に甘えたくなった時・逃げたくなった時に、『正当化』と距離を取ることができるようになります。

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「あ、これ正当化だ」と気づくことができれば、スッと『正当化』と距離を取ることができます。

 

『正当化』は基本否定できる

 「やろうとしているのにやれない」、「やめようとしているのにやめられない」という状況は、冷静に考えることができれば、『正当化』しようとしていることは、基本否定できます。

 

例えば例に出した、ダイエットしているのに食べてしまう、テスト前なのに漫画を読んでしまうは、「ダイエットしてるんでしょ!」「テスト前でしょ!」で終了です。

 

しかし、『正当化』は「お腹空いたなぁ」とか「面倒くさいなぁ」と思い出すと同時に発動するので、「分かっていてもやれない」「分かっていてもやってしまう」ということになりやすいです。

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そのため、その場で何とかしようとするのではなく、事前にシュミレーションしておくことが重要です。

 

修正したい行動について事前に考え、『正当化』を否定する考えを用意しておきます。

 

そして、いざその場面になったら、『正当化』が発動して甘えたい・逃げたい気持が強くなる前に、『正当化』による考えを否定してしまいます。

 

こうすることで、そもそも『正当化』を発動させないという対処ができる確率が上がります。

 

『正当化』を止めることはとても難しい

 ・・・とは言ったものの、『正当化』を止めることはとても難しいです。

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私も、こんな記事を書いているぐらいなので、『正当化』のことは知っているつもりです。

ですが、脂っこいものは控えようと思っているのに、コンビニに行くと、「これ正当化だよなぁ」と思いながら、「今日ぐらい…」と考えて、からあげ棒・ファミチキ・からあげくんなどを買ってしまいます。

 

分かっていても、『正当化』はもの凄く後押しをしてきます。

 

ですが、『正当化』を知らない人よりはコントロールすることはできていると思います。

 

『正当化』を自覚・意識することと、事前に準備することで、『正当化』を修正できる確率は確実に上がります。

 

ぜひ、『正当化』と距離を取ろうとしてみてください☆

 

まとめ

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 以上のように、『正当化』は自分の考えを後押しし、強くするので、『正当化』が働くと行動にまで移しやすくなってしまいます。

 

そして、この『正当化』を修正するためには、自覚・意識することと、事前の準備が大切ということをご説明しました。

 

ここで1点注意してほしいのは、『正当化』自体が良くないことというわけではないということです。

 

『正当化』は、良い行動をする時にも作用します。

 

例えば大事な発表会や試合の前に、「大丈夫、たくさん練習してきたじゃないか!」と自分に語りかけるのも『正当化』です。

 

つまり、「『正当化』は、良い方にも悪い方にも自分の考えを強くする」ということです。

 

ここで説明したような方法を使って、悪い方に強めてしまう時にはしっかり対策をして頂ければと思います♬

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