本日も豆知識ショート記事です♬
相手を説得する際のポイントに、相手の『構えを外す』というものがあります。
スポーツでも、ガチガチに守りを固められた相手を崩すって難しいですよね。
説得も同様で、「騙されないぞ!」「丸め込まれないぞ!」のように構えている・ガードを上げている状態の相手を説得するのはとても大変です。
そのため、メリットを伝えたりなんだりの前に、まずは『構えを外す』『ガードを下げさせる』ということが大切になります。
そして、そのためのコツの一つに、『意外性』があります。
核のメッセージを伝える前に、
相手が疑問を持ったり、驚いたりするような話を挟みます。
「どういうこと?」「びっくりした!」
と思わせた後で、自信満々にメリットやお勧めポイントを伝えると、
「あぁ、じゃぁそれでいいかな。」
となりやすいです。
例えば、同僚とランチを食べに行く際に、
「今日のお昼だけど・・・」と話し出したら、丁寧で分かりやすいけど、構えさせやすいです。
「あそこのインド料理屋なんだけどさぁ、インド料理の店なんだけど、店員はネパール人なんだって。」と話し出したら、「何それ?」と不意打ちになりますよね☆
そして、「本場のスパイスを使ってるんだけど、日本人にも食べやすいアレンジにしてくれてるから・・・」なんて続ければ、相手は「そうなの?じゃぁそれでいいや。」となってくれそうですよね♪
『意外性』があると、不意打ちになるので、相手の構えを解くことができます。
また、相手を混乱させるので、相手は思考停止状態になり、見て欲しくない部分を見せずに済むことにもなります。
不意打ちで一気に攻め込みましょう♬
ただ、このテクニックは、「まぁどっちでもいいような軽い場面」でしか使えません!
大切な案件でこのテクニックを使っても、後で冷静になった相手に気づかれてしまいます。
「言いくるめられた」というような印象も与えてしまうので危険です!
大切な場面では、メリット・デメリットをしっかり伝え、しっかり考えたうえで選択してもらうようにしましょう☆
この記事は、『瞬間説得~その気にさせる究極の方法~』(ケヴィン・ダットン、2011)から学んだことの記録です。
著者のケヴィン・ダットンはロンドン生まれの心理学者で、「社会的影響」研究の第一人者です。
本の中では社会的な影響力を利用して相手に思わず「Yes」と言わせてしまうテクニックが数多く紹介されています。
詐欺師も使えるようなテクニックですが、お子さんや部下を望ましい方向に(エゴではなく)導いてあげたいときなどにも有用なヒントが豊富に含まれています☆