本日の豆知識は、「幼少期の経験は、その後の人生に影響するのか?」というお話です♬
三つ子の魂は、「環境が変わらなければ」百まで続く
私たちは幼児期決定説の思い込みから解放されるべきなのです。子育てに、「今でなければ間に合わない」「取り返しがつかない」ことがあるという考えから自由になって欲しいと思います。
諺が出来たような時代は、基本的には一生同じような環境で生活します。
そのため、遺伝的要素、経験、環境などの子どもの成長に影響がありそうなことを切り離して考えることはできませんでした。
そのあたりのことを切り離して分析すると、幼児期の経験の将来への影響は薄いということが分かっています。
つまり、
幼児期の良くない経験は、その後でリカバリー可能。
幼児期の良い経験は、幼児期だけ経験させても効果は薄い。
ということです。
良くないことがあった場合には、その後の良い環境でほぐしていきましょう。
幼少期を良い環境で生活できた場合は、その後も良い環境で生活していきましょう。
ということですね。
「世界に羽ばたく超一流に!」という場合は、臨界期と呼ばれる逃してはいけないその能力が劇的に成長する時期もあると思います。
しかしそれ以外の場合は、もの凄く過去に囚われる必要はないと思います。
安心・安全が確保された良い環境が確保できれば、いつからでも良い変化は始まると思います。
この記事は、『子育ての知恵 幼児のための心理学(高橋恵子、2019)』から学んだことの記録です。 著者の高橋恵子氏は、現在聖心女子大学の名誉教授で、長年発達心理学の第一線で活躍されてきた方です。 高橋氏は本書について、“私の半世紀を超えた心理学の研究者としての、子どもの発達についての現時点での「結論」を書いたもの”と述べており、子育てにおける通説についての、科学に基づいた丁寧な説明がされています。 「子育てとはこうあるべきもの」という昔からある考え方に悩まされている方は、ぜひ手に取って頂きたい作品です♪