本日の豆知識は、お子さんや部下に「ひとり立ちして自発的に動いてもらうためにはこうした方がいいですよ☆」というお話です♬
お前の話なんて聞いてない♪
「私はこうやって解決した」と過去の経験をすぐに持ち出します。それでは、部下が自分の課題に主体的に取り組めなくなり、依存体質になってしまうのです。依存体質は、部下にとってはラクなのです。言われたことだけミスなくやっていればすむし、その結果の責任をとる必要はありません。しかし、仕事の楽しさややりがいを見出しにくくなっていき、人生と仕事が切り離されてしまいます。
引用させていただいた内容は仕事の場面のお話ですが、これは子育てやその他の場面でも共通のことだと思います。
目上の人に過去の経験の話をされたら、それは「その方法でやりなさい」と言われているのと同義ですよね。
それが積み重なると、「どうせ意見は通らない。」「この人の言うとおりにしておけばいい。」となり、自発的には行動できなくなります。
この「どうせ」という状態の極端な場合が、「学習性無力感」という状態ですが、「この上司に対しては」とか「親に対しては」とか「姑に対しては」という部分的な学習性無力感状態(※私がこの記事を書きながら勝手に作った言葉です)に陥るということは日常の中でもあり得ることだと思います。
親として、上司として、先輩として相手の意見を修正する場面は当然あると思います。
というか、何でも「Yes」では、それはそれで相手は成長しないですしね。
ただ、「相手の主体性や自発性といったものを損ねない」ということを考えたら、意見を修正するためのはステップが必要です。
それは、大きく分けると、
①まず意見を聞く。
②その意見をリスペクト。
③修正案の提案。
です。
①君はどう考えているの?
②なるほど。〇〇が△△だから、▢▢と考えているんだね。
③ただ、◎◎については、▽▽ということもあるから、◇◇という見方も考えてみて。
ものすごく教科書的に説明すると、こんな感じでしょうか。
ちょっと厳しい場面も多そうですね(^^;
ここまでしないとしても、相手の意見を聞く、そしてその意見もリスペクトするというワンクッションは、ある/なしで相手の印象は大きく変わると思います☆
この記事は、『今すぐ使える!コーチング~プロコーチだけが知っているとっておきの方法~』(播摩早苗、2017)から学んだことの記録です。著者の播摩氏は、アナウンサーとして勤務後に心理学やコーチングを学んで独立し、コーチや研修講師として活躍されている方です。部下やお子さんの目標達成をサポートするためのコミュニケーション方法がとても分かりやすく解説されています♪