子育て・育児や対人関係に役立つ心理学のテクニック

「子育て・育児や対人関係に使える!」と感じた心理学のテクニックをご紹介します♪

子どもの自己肯定感を育む脳の状態

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本日の豆知識は、「お子さんの脳がこんな状態になるようにしてあげましょう!」というお話です♬

 

Point!

人間的な安心・安全が大切☆

 プラス脳でいこう!

私たちの脳は、「プラス脳」のときと、「マイナス脳」の時がある。

マイナス脳のときに、まわりの人とかかわると、過剰な反応をしやすくなる。

プラス脳は、その反対だ。まわりの人の話に耳を傾けて、きちんと判断し、物事を受け入れることができる。

また、マイナス脳については、

人の話に耳を傾けてきちんとものごとを判断し、通じ合うことがほとんどできない。「生存」と「自衛」にばかり集中して、脳の神経系が、とっさに「闘争・逃走・硬直・失神反応」を起こし始める。

 だそうです

 

まとめると、プラス脳は、より人間的な脳の部分が優位になっている状態と言え、反対にマイナス脳は、動物的な脳の部分が優位になっている状態と言えます。

 

そして、マイナス脳・動物的な脳はどんな時に優位になりやすいかというと、「危険・不安」な場面です。

 

動物の時代の名残りで、現代の人間も、「危険・不安」を感じると、生き残ることを最優先にしたモードになってしまいます。

生き残ることが最優先なので、気が立ち、力が入り、周囲への配慮はできません。

 

現代の日本では、命の危険を感じることはほとんどありませんが、同じことは精神的な「危険・不安」を感じた時にも同じような状態になります。

 

反対に、「安全・安心」が保証されると、心身ともにリラックスでき、周囲にも配慮できるようになります。

「安全・安心」が保証されて初めて、心にゆとりが生まれ、この心のゆとりが自己肯定感に繋がります。

 

「危険・不安」という言葉にすると、そんなにお子さんの周りにはなさそうですが、「ストレス」という言葉になったらどうでしょうか?

適度なストレスがかかり、それを乗り越えることにより成長できるという面ももちろんありますが、ストレスがかかり続けた状態が続くとマイナス脳に切り替わりやすくなってしまうため、心身ともにリラックスできる時間も確保することが大切でしょう☆

この記事は、『自己肯定感を高める子育て(ダニエル・J・シーゲル、ティナ・ペイン・ブライソン、2018)』から学んだことの記録です。 著者のダニエル・J・シーゲルはUCLA医科大学精神科教授、ティナ・ペイン・ブライソンは博士号を持つ児童青年心理療法士でマインドサイト研究所の育児部門の責任者です。一線級の専門家2人が、最新の脳科学によって裏打ちされた、お子さんの自己肯定感を高める方法の数々を紹介してくれています☆ 専門的な用語は分かりやすい言葉に言い換えられており、また具体例も多く、読み進めやすい内容でした♪ 子育ての中で遭遇しうる対応が難しい場面で有効な知識が豊富に詰め込められています!

このブログでは、育児や対人関係で利用可能な心理学的な理論に基づくテクニックをご紹介しています。
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