こんにちは、心理士YUKAHISAです☆
今回は、「相手の話に、こんな質問をしてあげると、会話が続いていきますよ♬」というお話です☆
誰かと会話をするとき、「話が続かない」「話が盛り上がらない」と困ったことはありませんか?
「何か話さなきゃ」と思うけど、思えば思うほど焦って何も出てこなかったりしますよね。
そんなときは、話を作り出そうとは思わずに、「相手に質問して話してもらう」と考えると良いです。
この記事を読み終わって、練習をすれば、あなたは名インタビュアーです☆
質問で『内容が具体的になる方向へ促す』♬
質問する前にすべきこと☆
その点では、「質問」というのはこちらからの介入なので、失敗すると「話の腰を折る」ということになりかねません。
この記事では、これから「内容を具体的にするための質問のコツ」をご紹介しますが、質問を使いだすのは、相手の話がひと段落、終息してからです。
それまでは、こちらの記事でご紹介している「うなずき」や「要約」で場を盛り上げてください♬
話が具体的になっていくとどんどん連想が繋がる
話の内容が具体的になると、どのような違いがあるのでしょうか?
そこには、イメージのしやすさ、連想のしやすさといった違いがあります。
漠然・曖昧は自由度が高いように思えますが、広すぎてどうしてよいのか分からないということにもなりやすいです。
食事の場所を決めるとき、「なんでもいい」と言われるとかえって困りませんか?
「なんでもいいって言われてもなぁ…」と。
「今日は中華の気分」と絞ってもらえた方が決めやすくないですか?
「中華だったら、ココかココかな?」と。
これが「具体的になったほうが話しやすい」ということです。
話の内容が具体的になると、それまでフワッと話が終わっていたような場面でも、「そうそう、それでね」と話が展開しやすくなります。
では、その方法を見ていきましょう♬
(1)省略されたものを具体的にしよう
私たちは自分の経験を話すとき、全てを表現するにはあまりに情報が多すぎるため、省略して話をするクセがあります。
そこで、どんな省略が起きているかに注目すると、話を具体化する質問をすることができます。
『いつ?誰が?何を?どこで?』
‥など、省略されている部分を探します。
省略されている部分が見つかったら、「そうなんですね。それはいつのことだったんですか?」のように、省略されている部分を具体化する質問をしましょう。
そうすると、話す側は「あぁ、それはね」と話を展開してくれます。
また、話す側には省略して話すというクセがありますが、反対に聞く側には曖昧な部分をイメージして埋めてわかったつもりになるというクセがあります。
曖昧な部分をイメージで埋めてしまうと、「ふ〜ん」と思ってフワッとなんとなく話は終わってしまいます。
省略されている部分を探すためには、「自分でなんとなく補わない」ということを意識しなければなりません。
なお、『誰が決めた?根拠は?基準は?』など、比較・判断に関するものもよく省略されます。
これらが具体化されると、その人の考え方やスタンスにも触れる事ができます☆
(2)一般化されているものを具体化しよう
私たちには、それぞれの場合を考えずに、ひとまとめにして考えてしまう省エネ傾向のクセもあります。
『できない、すべきだ、しなければならない、いつも、みんな』
といった言葉が出てきたら、ひとまとめにして一般化しているサインです。
『できない』には、「何ができなくさせているのか」を質問しましょう。
そうすれば、「だってね‥」とできない理由を具体化する方向に話を展開してくれます♪
『すべき』には、「もししなかったら、どうなるのか」を質問しましょう。
そうすれば、しなければならない根拠についての話が展開されていきます。
『みんな、いつも』には、「1人もいない?1日もない?」のように例外を探しましょう。
そうすれば、「1人もってことはないけど‥」と修正しながら話を展開してくれます。
これらの一般化は、ネガティブな内容のときになりがちです。
このような話をされると、「そんなことないよ。」とフォローしたくなりますが、このように考えている人にはフォローの言葉は染みません。
しかし具体化するための質問をする事で、状況が整理されて相手の視野が広くなるということはあります。
具体化するための質問は、フォローやアドバイスよりも問題解決のために有効な場合もあるということです。
なお、一般化を促すための質問は、言い方を工夫しないと尋問のようになりがちです。
オブラートに包むように、やんわりと質問する必要があるので、質問の前に「ちょっと伺ってもいいですか?」など、ワンクッション入れるといった配慮が必要になります。
(3)決めつけの素になるものを具体化しよう
これも私たちの省略傾向に由来したものです。
私たちは、根拠も不明確なまま決めつけて捉えてしまうことも多いと思います。
『◯◯にきまってる、◯◯にちがいない』といった決めつけられている部分が見つかったら、「なぜ?いつ?」といった質問をする事で具体化を促していきます。
このような場面も尋問になりがちなので、相手を主語にしないように心掛けるという工夫をすると良いです☆
「なぜあなたはそう思うのですか?」と、
「なにがあなたにそう思わせるのですか?」。
相手が主語になっているほうが攻撃的に感じませんか?
話の内容に応じて相手を主語にしない質問方法を使うと、相手の責められている感覚は大幅に減少します♬
この、相手を主語にしない質問方法は、話を続けるためだけでなく、
「なにがダイエット中のあなたにケーキを食べさせた?」
「なにがあなたに忘れ物をさせた?」
など、責めたいわけではないけど理由を確認したい時にも有効です☆
※主語が分かりやすくするために例では主語を前に出しましたが、実際は「ダイエット中のあなたにケーキを食べさせたものはなに?」とかの方が自然かなと思います。
まとめ
今回は、「会話が続かない」という悩みに有効なテクニックとして、「話の内容を具体的にしていく質問のコツ」をご紹介しました☆
人間には省エネ傾向とわからないことを避ける傾向が元々備わっています。
そのため、省略されたり決めつけられたりした部分を具体化するように質問すれば、省略された部分の説明から始まって話は盛り上がる方向に展開していきます♪
その際、ぜひ『短めの要約』も挟んでください!
要約があると、「◯◯なんですね。それで‥」となり、いきなり質問するときと比べてかなりイメージが柔らかくなります☆
『要約+具体化する質問』を駆使して、柔らかくお話を盛り上げてください♪
作者の水希さんは、昼はカウンセラー、夜は銀座のホステスという異例な2足のわらじの方で、ホステスを始めた後でカウンセリングを学び、その後カウンセリングのクリニックも開いたのだそうです!
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