こんにちは、心理士YUKAHISAです☆
今回は、「お話を聞くときには、こんな姿勢・スタンスでやるといいですよ☆」というお話です♬
お子さんの話、部下や後輩の話、きちんと聞いてあげていますか?
あなたが話を聞いた相手は、あなたに聞いてもらって満足していますか?
自分自身が忙しいと、人の話をしっかり聞くことは難しいですよね。
そして、そのような状況での聞き方には、相手を不満にさせるポイントが含まれていることが多いです。
しかし、カウンセラーが普段から気をつけていることを意識すれば、相手に不満を持たせることなく、しっかり話を聞くことができます♬
知らないので、教えてください☆
話を聞くときにやりがちな悪いクセ
人の話を聞くときにやってしまいがちな悪いクセ・・・。
それは、『推測・決めつけ』です。
話を聞くとき、「だいたいこんな話かな?」や「きっとこんな話をしようとしているな」のように、話の先・未来を考えながら聞いていませんか?
相手の話を『推測・決めつけ』をして聞いていると、途中から「はいはい、わかりました」という態度の聞き方になったり、相手の話を切ってこちらが話しだしたりということになったりします。
これでは、相手は「聞いてもらえた」という感覚を持てません。
子「ねぇねぇママ、今日学校でね!」
母「あぁ、さっきスーパーで〇〇君のお母さんから聞いたよ。リレーのアンカーで1番だったんでしょ。良かったわね。」
・・・どうでしょう?
お子さんが言おうとしていたのは、まさにリレーのことです。
このお母さんは褒めてくれてもいます。
でも、お子さんからしたら「僕に言わせてよ~」となりますよね。
この例は、実際に話を切って横取りしてしまう極端な例ですが、話を切らなくても、「話を先回りしている」ということは、雰囲気・態度に出やすいです。
このように、『推測・決めつけ』をしながら聞いていると、相手は「聞いてもらえた」という感覚や満足感を持つことはできません。
『推測・決めつけ』は、忙しい時やしたいことがある時などに特にやりがちなので、注意が必要です。
話を聞くときにカウンセラーが気をつけていること
『推測・決めつけ』をせず、相手の話と真摯に向き合うためにカウンセラーが気をつけている姿勢・スタンスに『無知の姿勢』というものがあります。
『無知の姿勢』とは、英語で『Not Knowing』とも言われ、
セラピストのもつ専門的な知識や理論、個人的な偏見などに基づいてクライエントの経験を解釈せず、また早急な理解を避け、クライエントの話の文脈の中で、理解を共同探索していく姿勢(サイエンス.COM)
のことです。
要するに、「相手の話については知らない前提で、教えてもらいましょう」ということです。
たとえ聞いたことがある話でも、先が読める話であっても、「知らないので教えてください」という姿勢・スタンスを維持します。
『無知の姿勢』=知らない前提で話を聞けば、話を理解するために真剣に聞くことになります。
新鮮な気持ちで、興味・関心を持って聞くことができ、それが聞くときの表情や相槌にも現れます。
子「ねぇねぇママ、今日学校でね!」
母「何があったの?」
子「リレーのアンカーで1番だったんだよ!」
母「ほんとに!?それはすごいね!」
子「すごいでしょ!バトンをもらった時には3番だったんだけどね・・・」
先ほどの例と同じ場面でも、お話の展開が全く違います。
お子さんのイキイキとした様子も違いますね♪
『無知の姿勢』で、「知らないので教えてください」という態度で話を聞けば、相手に「話を聞いてもらえた」「尊重してもらえた」という印象を強く感じてもらうことができます☆
まとめ
今回は、「話を聞くときにカウンセラーが気をつけていること」として、『無知の姿勢』をご紹介しました。
『無知の姿勢』は、「相手の話については知らない前提で、教えてもらいましょう」という、カウンセラーが話を聞くときに気をつけている態度・スタンスです。
知らない前提で真摯に話を聞くことで、相手に「聞いてもらえた」「尊重してもらえた」と感じてもらうことができます。
忙しい時や、「親と子」「上司と部下」のような上下の関係の時に、「推測・決めつけ」をして話を省略してしまおうとすることが多いと思います。
そのような場面でも、ぜひ『無知の姿勢』を維持していただき、有意義で気持ちの良いコミュニケーションにしていただければと思います♬