本日の豆知識は、「何でも市場規範を取り入れて合理的にすればいいというものではありませんね☆」というお話です♬
市場規範と社会規範☆
市場規範を持ち込まない方が良いものも♬
イスラエルの託児所での話です。この託児所は子を迎えに来る親の遅刻に悩まされていました。そこで10分以上遅刻した親から3ドルの罰金を徴収することにしました。その結果、罰を科する前よりも遅刻をする親が増えてしまいました。
罰金ルールができる前は、遅刻した親は「申し訳なさ」を感じていました。
これは、社会規範に基づく考え方です。
しかしここに、罰金ルールという市場規範が持ち込まれたことで、親は3ドルで遅刻を購入できるようになりました。
結果「3ドル払うんだからいいでしょ」と遅刻は増えました。
市場原理は、「〇〇したからいいでしょ」「〇〇してないからいいでしょ」を招くことがあるので、注意が必要ですね。
これは、子どもとの関りの中でも言えることかなと思います。
この記事は、『図解de解説 行動経済学入門』(ハワード・S・ダンフォード、2013)から学んだことの記録です。近年注目が高まっている行動経済学☆行動経済学は、これまでの「人間は効率的に動く」という経済学的な考え方を発展させ、人間の不合理な行動を解明するための研究が蓄積されています。・・・ということは、行動経済学には、「やった方がいいのにやらない」「やらない方がいいのにやっちゃう」といった人間の不合理な行動を改善するためのヒントが詰まっているということですね♬