スポーツ選手でも、お子さんについてでも、「メンタルがパフォーマンスに影響してるなぁ」という状況ってありますよね!
今回はそのような場面で、「・・・そう?なんかやれる気がしてきた♪」と相手に暗示をかける際のポイントをご紹介します。
ポイントは、『3回は繰り返す』です☆
この記事は、『人は「暗示」で9割動く!』(内藤誼人、2007)から学んだことの記録です。著者の内藤誼人氏は、ビジネス心理学の第一人者として実践的な心理学の応用に力を注いでおり、『「人たらし」のブラック〇〇術』シリーズの著者でもあります。「暗示」がテーマとなっていますが、人を無理やり動かすようなお話ではなく、コミュニケーションや交渉の場において、「こうした方がうまくいく確率が上がりますよ」というテクニックや態度についての情報が満載です♪
繰り返すほど、信憑性は増していく
参照した『人は「暗示」で9割動く!』では、ケント州立大学のマリア・ザラゴザが行った暗示についての実験を紹介しています。
この実験は、参加者に強盗の場面の動画を見せて、その後でその動画について説明や質問をします。
その際、説明や質問の中に事実ではない内容をさりげなく入れて、どのくらい記憶が歪められるかを見ました。
例えば、実際には犯人は手袋をしていないのに、「あの手袋をしていた犯人についてですが…。」といった具合です。
結果は、暗示を含むエピソードを1回入れた場合と3回にした場合で、記憶の歪められ方は6倍違ったそうです。
3回ぐらい繰り返すと、記憶の中ではだいぶ事実になっていってしまうということですね♪
プラスの言葉を浴びせ続けよう!
3回繰り返すとかなり事実を歪めることができてしまう・・・。
悪用注意ですね!
しかしこれは、この記事を書き出した目的である「メンタルの問題で本来のパフォーマンスを発揮できない人」を応援する際にはとても有効な知識です♪
逆にいうと、「1回言ったぐらいでは効果はない!」ということです。
例えばお母さんがお子さんを褒めるときもそうですね!
まず本人を直接褒めます。
その後、お父さんが帰ってきたときにも本人のことを報告しながら褒めます。
さらに、祖父母が来たときにももうひと褒めします。
これぐらいやれば、遠慮がちなお子さんでも「すごいことやったかも」と思うことができるでしょう♪
言われれば言われるほど「そうかもしれない」という思いは強まります。
できたことや評価できること、プラスの面であれば、とにかくたくさんそれを伝えてあげましょう♪
思春期のお子さんの場合には、「うるさい!もういいよ!」となるかもしれません。
「これ、本気で嫌がっているな」と感じたらそこまでにすべきですが、「そうは言ってもまんざらでもなさそうだ♪」と感じるのであれば、めげずにプラスの言葉を浴びせ続けましょう!
自己成就予言も相まって効果倍増になることも!
自己成就予言とは、「こうなるだろうなぁ」お思いながらやっていると、体と心がその方向に向かっていくということです。
プラスの言葉を浴びせ続けるということは、この自己成就予言を引き出すということにもなると思います。
「〇〇ちゃんは△△が得意だね♪」と褒め続けていると、本人も「私って得意なのかも」と思うようになり、そんな気持ちで取り組んでいた結果本当に上達していくという良い循環を作り出すこともできるかもしれません♪
自信を持って取り組んでほしいことがある時や、実際に褒めることができるポイントがある時には、励ましたり褒めたりを少なくとも3回繰り返し、望ましい方向に進む力を加速させてあげましょう!
この記事は、『人は「暗示」で9割動く!』(内藤誼人、2007)から学んだことの記録です。