必要だと感じていても…具体的な目標があっても…
なかなか実行できないことってありますよね?
目標やすべきことが明確になっているのに、なぜ実行できないのか?
実行しようとしている行動って、楽しいですか?ワクワクしますか?
結局やっぱり、楽しくなかったら行動できません!
この記事は、『本気で変わりたい人の行動イノベーション(大平信孝、2014)』から学んだことの記録です。著者の大平信孝氏は、「目標実現の専門家」として活躍するメンタルコーチで、脳科学とアドラー心理学を組み合わせた『行動イノベーション』の開発者です。目標に繋がる行動を選び、それを継続するための方法が丁寧に書かれています☆オリンピック選手、トップモデル、ベストセラー作家などを目標実現に導いた方法を、ぜひ体験してください♪
脳科学的にも、楽しくなければ実行できない!
行動の習慣化についての記事の中で、習慣化に必要な3本柱の1つが「快(楽しみ・喜び)」であるという説明をしました。
それについての脳科学の観点からの説明が『本気で変わりたい人の行動イノベーション』の中にありました!
まとめさせていただくと…
『脳には、本能的なことを担う「古い脳」と言われる大脳辺縁系という部分があり、その上に「新しい脳」と言われる大脳新皮質という部分がある。
「古い脳」は感情と行動を司る。
「新しい脳」は、高度な学習能力があり、言語を司るが、行動は司らない。』
…ということで、
いくら目標を明確化しても、言葉レベルでの目標であれば行動へはつながらないのです。
「わかっちゃいるけどできない」というのがこの状況なのです。
行動したいなら、感情と行動を司る古い脳にアプローチをする必要があります。
…ということだそうです。
「行動するためには、行動と同じ所で司っている感情を揺さぶろう」ということですね。
これは、プレゼン方法を学んだときにも出てくることですよね。
「感情に訴える」とか、「メリットを伝える」ということは、「その結果でワクワクしてもらう」という面があるのだと思います。
理詰めでその商品の必要性を解かれるより、「その商品を買うとこんないいこと・ワクワクすることがありますよ♪」と訴えられた方が行動に移すということですね♪
片付けの方法で、「ときめくか、ときめかないか」を基準にするというのがありましたね☆
これも、「古い脳に訴えてくるか、こないか」と言い換えられるということだと思います。
そのため「ときめかない=古い脳に訴えてこない=行動に結びつかない⇒捨ててしまおう」となるということだと思います♪
「欲望」に素直になる
自身が行動に移すために、「どうしたら古い脳にアプローチできるのか?」ということですが、『本気で変わりたい人の行動イノベーション』で著者の大平信孝氏は、「欲望」を使うということを提案しています。
ただ「欲望」と聞くと、なんだか悪巧みのようなことにも繋がりそうですが、大平氏の言う「欲望」は「自分の内から湧き出るようなもの」という意味かなと解釈させていただいています。
「内から湧き出てくるもの」に素直になろうということですね。
そして、「欲望」に気づく方法として、『3つの声に耳を傾ける』ということを提案しています。
欲望=頭の声・体の声・心の声
ということだそうです。
「頭の声」は、考えや理性といった表現ができるものです。
「体の声」は、そのまま身体感覚です。
「心の声」は、感情や本能といった表現に近いものです。
そして大平氏は、
「頭の声」だけに従って生きている人が非常に多い
と指摘しています。
「頭の声」だけに従って生きているというのは、例えばこんな状況です。
会社の飲み会に誘われているとします。
「頭の声」は、「苦手な人もいるけど、付き合いだからなぁ。」と考えています。
「体の声」は、「仕事が立て込んでいたから、疲れたし眠い。」と訴えています。
「心の声」は、「楽しめるとは思えない。正直だるい。」と思っています。
この状況で、「頭の声」ばかり聞いている人は、「しょうがない、行くか。」と考えて飲み会に参加します。
3つの声があって、1対2なのに、1票の「頭の声」に従います。
「頭・体・心」の3つの声が揃って「欲望」なので、体や心の声にも耳を傾けた上で、それらの声に素直になることが理想です。
そして、脳の話に戻せば、「頭の声」は「新しい脳」と親和性が高く、「体の声・心の声」は「古い脳」と親和性が高いと言えます。
その点でも、実行しやすい行動を選択するためにも「体の声・心の声」に耳を傾けることは大切です。
「欲望」に基づいたビジョンは行動に移しやすい!
脳科学的にも、楽しさやワクワク感がなければ行動には移されないということが分かりました。
そして、行動を司る「古い脳」に働きかけるためには「欲望」に耳を傾けると良いということでした。
「欲望」に耳を傾け、「自分の心の底の本音が望んでいるのはどんな状態か」ということから行動を始めるということができたら良いということですね。
その行動は、理想の将来に繋がっているし、ワクワクする内容なので自身にとっては行動に移しやすいものです。
また反対に、「ワクワクした状態に繋がらないかな?」ということを考えることで行動に繋げやすくするという工夫も出来るかもしれません。
例えば、ただ「英語を勉強しなきゃ」と考えるのではなく、「外国人の彼女が欲しい!」とか、「世界を股にかけて活躍したい!」と考えた方が、ワクワクしますよね♪
欲望に基づいたビジョンを描き、未来につながるワクワクした行動をどんどん実行していきたいですね!
この記事は、『本気で変わりたい人の行動イノベーション(大平信孝、2014)』から学んだことの記録です。