円滑なコミュニケーションのためには、相手に『共感』することはとても大切です。
でも、『共感』ってどうやっていますか?
「分かる分かる!」って言っているだけでは胡散臭いですよね。
相手に『共感』を示し、もっともっと話しを引き出すためのテクニックがあります♪
それは、「気もちにフォーカスする」ということです☆
円滑なコミュニケーションのためには『共感』が必要
円滑なコミュニケーションのためには、面白いネタも、名司会者のようなスキルも必要ありません。
相手に気持ちよく話してもらうことが出来ていれば、相手からも好印象を持たれ、結果的に円滑なコミュニケーションとなります。
そのためには、相手に合わせたり、相槌を上手に返したりということが非常に有効ですが、それ以外にも相手の話しを引き出すためのテクニックはあります♪
それが、『共感』です☆
『共感』を示し、相手に「分かってもらえた」と思ってもらえると、「そうなの、それでね・・・」とお話が膨らんでいきます。
そして、『共感』する、つまり「分かってもらえた」と思わせるための有効なテクニックとして、『気持ちにフォーカスする』ということがあります。
秘められた気もちにフォーカスする
やって頂くことは、相手が話したエピソードに対して、そこに「秘められた気もちを返す」ということです。
今回のお話では、「気もち」や「感情」といった名前を区別する必要はありません。
相手のエピソードに秘められた気もち・感情を言葉にして返していきます。
<ランチで行こうとしたお店が定休日だったの。>
⇒「それは残念でしたね。」
<朝、アラームをセットするのを忘れていて…。>
⇒「それは焦りましたね。」
<なんとなくやったスクラッチくじで2万円当たったよ!>
⇒「メチャクチャ嬉しいですね!」
といった感じです♪
↑のような場面で、最もベタな対応は、話しを聴いた自分の「感想」を述べることだと思います。
「大変ですね。」
「すごいですね。」のような。
これは全然悪くはないのですが、お話の膨らみ具合としては、いま一つだと思います。
<なんとなくやったスクラッチくじで2万円当たったよ!>
⇒「すごいですね!」
⇒<すごいでしょ♪>
⇒「・・・。」
ここを、気もち・感情にフォーカスした返しにすると、
<なんとなくやったスクラッチくじで2万円当たったよ!>
⇒「メチャクチャ嬉しいですね!」
⇒<そうなんだよ!嬉しくてさぁ、勢いでいつもより高い店でお昼食べて戻ってきたよ♪>
といった感じで、<そうなの、それでね…>という形で相手が自然にお話を展開してくれます♪
カウンセリングの場面でも、上手く気もち・感情を返すことで、面接が大きく展開することがあります。
最近の例だと、夫と夫の親族の間のいざこざで、いかんともしがたい状況の女性に対して、「歯がゆいですね。」と返した所、「歯がゆい」がしっくりきたようで、<そうなんです!歯がゆいんです!何とか夫の力になりたいんですけど、夫の家の話しだからやりようがなくて…>と、<そうなの、それでね…>とご自身でお話を展開してくれました。
このように、気もち・感情にフォーカスした返しをすると、<そうなの、それでね>と相手が気持ちよくお話を展開してくれることになりやすいですし、ハマった時の効果にはとてつもないものがあります☆
提案するより丸く収まることも多い
気もちを受けているだけで、提案した時よりも、丸く・スムーズに収まるという場面もあります♪
例えば、ご夫婦で買い物に来ていて、奥さんが赤い服と白い服で迷っているとします。
夫が提案していくと・・・
<赤と白、どっちがいいかしら…?>
「白の方がいいんじゃない?」
<でも、白は汚れが目立つから…。>
「じゃぁ、赤にすれば?」
<でも、赤は派手すぎるかなぁ…。>
「じゃぁ、やめとけば?」
<もう、そういうことじゃなくって!>
あらあら、険悪なムードに・・・。
同じ場面で、夫が奥さんの気もち・感情にフォーカスしていくと・・・
<赤と白、どっちがいいかしら…?>
「赤と白で迷ってるんだね。」
<そうなの。白は汚れが目立つかなぁ…。>
「そうかも。汚れは心配かもね。」
<そうでしょ?でも赤は派手すぎるかなぁ…。>
「うーん、確かに相手にどう思われるかは気になるね。」
<うーん…、今日はやめてくわ。>
自然と丸く収まりましたね♪
迷っている人は、迷ってはいるけど、すでに答えが決まっている場合が圧倒的に多いです。
答えは決まっているので、提案しても提案を受け入れてはくれません。
そんな時は、気もち・感情にフォーカスした『共感』です♪
迷い・不安・心配…。
そのような気もち・感情を返してあげていると、自然に道が拓かれていきます☆
極端な言い方をすれば、「明確にアドバイス・提案を求められているとき以外は、気もち・感情の『共感』に徹した方が、安全だし、効果的」です!
『共感』は外しても大丈夫!
ここまで、気もち・感情にフォーカスした『共感』の効果についてご説明してきましたが、「共感しようとして、違ったらどうしよう…。」という心配される方もいるのではないかと思います。
しかし、心配ご無用です☆
なぜなら、相手と並みの関係性さえ出来ていれば、相手が自ら修正してくれるからです。
「それは悲しいですね。」
<うーん、ちょっと違って、悲しいというよりは虚しいという感じですかねぇ。>
といったように。
こうなったら、それを真摯に受け止めて、
「そうだったんですね。虚しいという感じなんですね。」
と返せば、結局<そうなの、それでね>という展開が始まります。
つまり、気もち・感情にフォーカスした『共感』を返せば、遅かれ早かれお話は展開していくということです。
これは、気もち・感情にフォーカスしないという選択肢はありませんね!
気もち・感情にフォーカスするということは、全年齢対象で、どのような立場の相手に対しても使えるテクニックです♬
ぜひ、気もち・感情にフォーカスした『共感』を活用し、相手が気持ちよくお話できる聞き上手になって下さい☆